一色登希彦/ブログ 

一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

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「漫画家のなり方」39

第10章 雑誌に1本載った ここから先に進む時の覚悟

   その8 雑誌の枠内やジャンルの枠内で作風をつくってしまう危険について

雑誌の功罪で、また「罪」的なことを連ねる申し訳なさはあるのですが。

雑誌の求める「作風」、あるいはなんとなく出来上がっているその雑誌のその時の「雰囲気」、あるいは、指向する漫画の「ジャンル」のようなものがある場合、そのそれぞれの「枠」に収まってしまう危険を検証して下さい。

自家中毒に気をつけて下さい。



ひとつのジャンルの漫画の作風は、離れた所からみると、似たような絵柄、似たような話、が並んでいるように見えます。
雑誌の新人賞に応募される作品は、その雑誌のレギュラー連載作品他の漫画の作風に似てくる傾向がある、という話は至るところで聞きます。
雑誌は、「似た作風」なら、よほどの理由やアピールのポイントが無い限り、「もと」の作品を大切にするでしょう、もちろん。その雑誌に採用されるチャンスは、その時点で狭くなります。

また、「枠内の作風」のままだと、その雑誌、そのジャンルがすたれた時に、「外側」に出てゆくことが難しくなります。

自分の「枠」の外に、どれだけのモノが広がって、存在しているか、または存在しているだろうかということは、知っておく必要があります。

自覚的に、確信犯的に、計算や覚悟があって似せているなら、その成功も失敗も、得る所はあるかもしれません。

しかし、「他と似てしまっている自分」「似てしまっている自分の作品」に無自覚なら、そこにどうやって「客観」の眼を注げるか、思考して下さい。


   その9 上手なココロの削りかた

漫画を描く行為は、自分のココロから、形あるものを削り出してゆく作業です。

削る作業や、削り出し方、それが「技術」です。
6章に挙げた技術論その他で身につけることです。

削り出すにはまず、自分のココロにエネルギーを注ぎます。そこから、体を通して漫画が形になって削り出されてゆくのです。
エネルギーが不足しているようだと、良いものが削り出せないし、エネルギーが過剰で、それをまたうまく削り出せないままだと、精神や肉体に負担をかけ続けることになります。

一日が終わった時に、バッタリと眠れ、翌朝気持ちよく起床出来るようなエネルギーの出し入れが毎日されないと、人間は長くはもちません。

その、プラスマイナスゼロとなる出し入れは、簡単には出来ません。
たいがいは、エネルギーの不足やエネルギーの過剰が存在し、ストレスや憂さ晴らしとなって現れます。
酒を飲んだり、何かに溺れたり依存したり、寝不足や眠り過ぎ、肉体的にやせたり、逆に太ったり、という現れ方は、極言すればそういうことです。
プロの仕事はそうした「毎日のエネルギーの、バランスの良い出し入れ、あるいはバランスする範囲内での出し入れ」を、日々続けて行くという作業です。

ここまでにあげたような、プロが、プロになるまでにどこかで身に付けたことを通り抜けたら、次章での「プロになりたいと思うかどうか」の自問自答ができます。


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