一色登希彦/ブログ 

一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

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「漫画家のなり方」7

第1章 漫画雑誌の時代の終焉

   その3 漫画雑誌が果たしていた役割

      5 デザインや製版 もろもろの作業のコストと労力を雑誌が負ってくれていた

漫画が、漫画の体裁を整えて読者さんのお手元に届くには、編集者以外にも多くの方のお仕事を必要とします。


デザイナーさんに、作品のタイトルロゴを作っていただき、トビラと言われるタイトルページのデザインをしていただかねばなりません。
単行本になるのであれば、さらにデザイナーさんの活躍が必須です。




取材のために、フォトグラファーさんに資料写真を撮ってもらわねばなりません。

製版所さんに、原稿を印刷物にするための、版を作るための作業をしていただかねばなりません。

そして、印刷、製本、配本、輸送、書店さん、と、たいがいの漫画家さんは会ったこともないかもしれない多くの方の手を経て、漫画は読者さんの手に届きます。

そうした多くの方の作業の窓口業務を、漫画雑誌の編集者がおこなってくれています。

デザイナーさんに、面倒なお仕事の依頼や、ご挨拶や打ち合わせをしたくないと漫画家が思うなら、デザイナーさんと一度もお会いすることなく、それらの作業をしてもらうことも可能です。
ちょっと考えたらこれは、モノを作る仕事を一緒にしているのに、とんでもないことです。
しかし編集者や出版社は、漫画家を煩わせたくないというポジティヴなはずの思いから、そうした作業負担をできるだけ漫画家から遠ざけてくれました。
あるいは、そうしたことを面倒がる漫画家さんがまた多かったのでしょう。そういう意味では漫画家の無自覚も一因です。
面倒を避けるため、「漫画家のため」に、そうしたもろもろの雑事を、編集者が執り行ってくれるようになった。

漫画を作る作業工程の分業はすすみ、ややもすると「漫画家さえ、漫画を作る多くの作業パートの1部」であるように自他ともに思ってしまい兼ねない状況になってしまいました。

そうなった責任の一端は、漫画家の側の無自覚にもあります。

ともあれ、仮に漫画雑誌が無くなってしまったら、編集者が執り行ってくれていたそうした多くの作業をどうするか、という課題が生じます。

それらの金銭的コストも、多くの場合、出版社、漫画雑誌編集部が持ってくれていました。
後述しますが、漫画の制作費の分担をしてくれていた格好です。
漫画雑誌のシステムが仮に崩壊したら、そうしたコストを、誰がどこまでどのように負うのか、という問題が生じます。


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