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一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

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「漫画家のなり方」20

第5章 “漫画家”になるのか、“漫画を好き”でいるのか

   その4 漫画家の定義

いまさらですが、本論においての「漫画家」の定義をしておきます。

おおざっぱに、
「商業メディア/流通書籍への執筆掲載で収入を得て、その収入のみで、来月、再来月あたりも生きていくことができそうな人」
と、しておきます。


これが、プロの「漫画家」です。この文章において、「漫画家になる」とは、この「プロの漫画家になる」ことをいいます。


   その5 みっつめの方法 漫画家になる とりあえずおすすめできません

やる気をそいで恐縮ですが、とりあえず、たいへんだからおすすめしませんよ、と申し上げておきたいです。

プロとしての執筆はしんどいです。もうかりません。褒め言葉より貶されることの方が多いです。

肉体と精神の健全なバランスを取るのは、たいへん難しいです。
冒頭の3章で書いたように、あんまりお金ももうかりません。

そして、自分が大好きだった、自分だけの漫画の世界、空想の世界を、お金に換えて、他人に明け渡さなければなりません。
精神的に、そして肉体的に、特殊な覚悟を必要とします。

漫画が好きなら、ほとんどの場合、趣味として、読み手として漫画を読むのが、幸せです。
そして、趣味として、クラスの仲間や友人という、極めて良質な読者に恵まれた状況で、漫画を描いてみる、という幸せもあります。

それでも、さらにその先で漫画を描きたい、漫画を描くことと日々を生きることを一致させたい、という衝動は、かなり特殊な動機です。

本当にその動機が、漫画家を続けるのに向いているか?
その動機で足りるか?

このことは、読者でいたり趣味で漫画を描いたりしていることが幸せなのか、職業漫画家を目指すかを選択するこの時点で、直感的にわかって、覚悟出来るとよいです。

その覚悟が出来る方のみ、この先を読み進めていただければと考えます。


   その6 それでも“漫画家になりたい”と思ってしまった人へ

もちろん歓迎します 是非漫画家になって下さい。

前項で、あんなことを言っているくせに、自分も含めて漫画家を続けているということは、当たり前ですが、漫画家でいることが好きで、楽しいからです。
そう言わずとも、「漫画家しかやれることないですから」という人です。
前項に挙げたような大変さを差し引いても、漫画を描いて生きて行きたいと思えるほど、漫画を描くことが好き、あるいは、漫画を描くことから離れられないのです。

前項にあげたような大変なことは、確実にあります。本当に心身ともに、生命の危機に近いしんどさに触れることになります。
ですので、弱い覚悟ならば、おすすめ出来ないのです。
それでも漫画家を続ける意義を感じる人が、漫画家を続けます。

漫画家になりたいでしょうか?
それでも、迷い無く、なりたいと答える方なら、そう言う人を漫画の世界は歓迎します。
そういう人に、ほんのひとかけらでも足しになればと考え、この長々とした文章もつづっているのですから。

面白い漫画はもっともっとたくさんあるべきで、雑誌編集者は面白い漫画をたくさん求めていて、そして、漫画を好きな読者さんは、もっともっとたくさんの新しい面白い漫画を待っています。

そのためには、まだまだもっと、たくさんの漫画家さんが必要です。

「もう漫画家はじゅうぶん」という状況ではありません。
日本だけでなく、世界にも活躍の舞台はあります。
漫画家になりたい、と思ったら、是非、漫画家になって欲しいです。

本当に、漫画家になる覚悟があるなら。

その覚悟のほどを検証し、強化してていただけるように、以下を書き進めます。

次章でまず、通常「漫画の技術」と言うべき「技術論」の、質が高いと自分が考える文献を列挙します。
通常の意味での「漫画の技術」は、これらの文献の伝えようとするところを本当に会得していれば、十分だと自分は考えます。

ひとつめに、「描きたいもの」があって、
ふたつめに、「描く技術」を会得して、
みっつめに、漫画の世界に飛び込む「姿勢」と「こころがまえ」が備わるなら、
漫画家になれない道理が無いでしょう、という、わかりやすい論理です。

本論は、その、「みっつめ」にあたる、「姿勢」と「こころがまえ」に関してのものです。

「ふたつめ」の「描く技術」は、次章に挙げる「文献」を噛みくだき、例えば漫画家さんの作画アシスタントとして勉強させてもらい、とにかくあらゆる手段と方法で身に付けられるものです。
漫画家になれるだけの、モノ考える力があるなら、それらは探し、身につけられるはずです。
身につけてください。

「ひとつめ」の、「描きたいもの」があるかどうかは、先に触れた通り、あって当然、としておきます。

次章、「おすすめ文献」です。


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