一色登希彦/ブログ 

一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

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#30 ノリック

 あまりのことに、言葉の綴りようもないけれど、
書き記さない訳にもいかない。

 ノリック/阿部典史選手が亡くなったニュースを先ほど知った。
サーキットではなく、公道上での事故だとのこと。

 事故の原因も状況も、今はどうだっていい。

 どれだけ愛されるべき/惜しまれるべき人であったかは、
今さら僕が書き連ねることでもないだろうから、
自分にとってのノリックという存在について少し記そうと思う。

 
 僕の漫画家としてのキャリアの最初期からをご存知の
数少ない方はご記憶かも知れません。
 97年終盤に小学館「ヤングサンデー」誌増刊号に前後編で掲載した
阿部典史、いややはりノリックと呼ぶ、ノリックのストーリーが、
今の自分につながる、本当に大切な自身最初期の作品です。

 当時からのオートバイレースファンならば誰もが知っている、
伝説の96年鈴鹿日本グランプリでのノリックの初優勝に感動し、
触発され、描いたストーリーでした。

 ノリック本人に何度も取材をさせてもらいました。

 僕自身の未熟故に、何度も何度もネームを
描き直すことになり、あわや企画/掲載自体が無くなりかけた
時期もありました。

 「これが実現しなかったら、自分の漫画家としての
今後はありえない」、と、まさに優勝した日本グランプリに
臨んだ際のノリックの心情に自分を重ねる思いで
叶えた企画でした。

 完成したストーリーを、当時いくつか並行して存在した
他の「阿部典史物語」漫画と比べて、ノリック本人が
とりわけ気に入って褒めてくれたことが、自分にとって
大変な励みになりました。

 残念ながら前後編という短さ故、単行本化はなされていませんが、
このノリックのストーリーの好評を受けて、同じく実在の
グランプリライダーを描いた「ライド・オン」の
「ヤングサンデー」本誌への集中連載/好評を経て、
長期週刊連載「ダービージョッキー」の連載へと繋がるのです。

 センチメンタルな表現であることを承知で言えば、
ノリックは僕を漫画家にさせてくれた、僕が漫画家になる力を
与えてくれた、かけがえのない恩人であり、本当のヒーローでした。

 
 加藤大治郎が亡くなった時と、同じことを思い、
同じことを表明しようと思います。

 ノリックが僕に/僕等に与えてくれたものに対して、
僕はまだ全然お返しが出来ていません。
 
 お返しに代わることとして、やはり僕は、日々、
悔いなく楽しく生きて行こうとする以外にない、と
思います。

 悲しんだり、悔しがったり、もっと言葉にならない感情に
まみれてしまうのは、ご家族はじめ、身近でノリックと日々を過ごした
方々にこれから引き受けていただくしかないことだと
思います。

 ノリックのファンだった者/ノリックをヒーローであると
感じていた者としは、
ああそうだ・・・その中で1番世界に知られているのは、
バレンティーノ ロッシではないですか・・・
そういう者としては、

 悔いなく楽しく生きて行こうとすることで、彼に
報いたいと考えます。
 ロッシよりも楽しく生きなければそれは叶わないのだから、
大変な課題だ・・・
 やりがいがあることではないですか。

 僕はそのように思う。
 
 さっき涙も流した。

 しっかり日々を生きたいと思う。

 死んでも絶望的になどならない、と決めておく。

 ノリック、ありがとう、と

 言っておく。

 キミのことずっと忘れないよ。 「超」マジで忘れないよ。

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