一色登希彦/ブログ 

一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

漫画家のうめさんの「電子書籍ワークショップ」に参加してきました

漫画家のうめさん(小沢高広さんと妹尾朝子さん)が講師をなさって電子書籍のワークショップが開催されるというので、面白そうなので参加してきました。

「明日、ボクらのマンガを出版する為に!」というタイトルのワークショップです。(秋葉原で開催されましたよ!)


ワークショップは、うめさんが「電子書籍」の現状をお話しになり、ご本人の電子書籍へのアプローチを実例まじえて説明していただくパートと、参加者全員で実際に漫画を描いて(合作に近い形ですね)その場で電子書籍として「出版」してしまうという実習パートの数時間、でした。

面白かったです。

うめさん(主にお話する役目は小沢さん。ネット上の文章もそうかな?)は、ツイッターを拝見していてもわかりますが、とてもアタマの回転の早いかたで(うらやましい!)、お話もお上手で(うらやましい!)、楽しかったです。

何がすごいって、たぶんワークショップは「参加は、漫画を描いたことがない方でもオッケー」という開催主旨だったのに、参加80名程の中に、プロの漫画家さん(まあ自分もそうですが)が何食わぬ顔して大量に紛れ込んでいたことですかね。

うめさんご両人の人気ももちろんですが、「電子書籍」「ウェブコミック」への関心が、当然ですが今、ものすごく高いのだなと感じました。

前半の、電子書籍の現状のお話をメインに、デジタルでの漫画制作のお話や、漫画制作の環境そのもののお話は、とても興味深かったです。
個人的には「自分も同じことやってます!」とか「そこはちがーう!もっと他のやり方もあるー!」とかも満載で、むずむずしていました。でも他の漫画家さんもそうだったに違いない、と思います。
うめさんは「週刊モーニング」でデジタルで漫画を描き始めた最初の方だったということで、そのお話もなさっていました。
同時期に自分は「(故)週刊ヤングサンデー」でデジタルで原稿を仕上げ始めて、やはり同じような奇異な目で見られていたので、そうしたお話も興味深かったです。

「電子出版」をその場で行う(アップする)という実演もしていただきました。
そのリアルタイム作業全てをスクリーンに映していただいて、見ることが出来て、場内「おお~」という空気が流れておりました。
自分としては、自身も有料ウェブ配信している「漫画onWeb」でやっていることばかりで(てか、全ての機能がそっくりだった)、「だったらそれ、漫画onWebで全部出来るよー」と一番言いたいポイントでした。(その点に関しては、ワークショップ後に少しだけうめさんともおはなしさせていただきました。ありがとう、うめさん)

「漫画onWeb」が、「電子書籍」という文脈の中で、どのようにとらえられているのだろうなー?・・・と色々思いを巡らせるところでもありました。
iPadへの未対応等を別にすれば、「漫画onWeb」は、うめさんのおっしゃる「電子書籍の出版」という要件に過不足無いようにも思います。
ただ自分はすでに激しく「漫画onWeb」使用者なので、多くの方がどのようにお考えなのか、その普通の感覚で考えることが出来ないんですね。

ご説明いただいた、現状の多くの「電子書籍プラットフォーム」の印税率の説明の中で、いわゆる「中抜き無し」で100%が著者に渡る(システム利用料やサーバー代の実費は除く)のも「漫画onWeb」をおいて他に無いですし。

でもやはり自分は「ディープインサイダー」なので、ちょっと客観的にはわかりません。

うめさんが「漫画onWeb」を説明して下さる際に、「漫画家の佐藤秀峰さんがやっている、出版社やAmazonやAppleではない"インディペンデント系"」という言い方をされていたのが印象的で、自分は「そうかぁ、インディペンデント系(=つまりインディーズという語感ですよね)という一般イメージだというなら、普及もこれからのことだし、課題も多いよな」とも思うのです。
「漫画onWeb」は、必要な仕様としての要件は満たしているように思えるのですが、この先に続けて、広げていくために何が必要になってくるのか、考えさせられることが多くありました。

後半の「漫画をみんなで描いて、電子書籍として出版しよう」という実習も、面白かったです。
自分もまったく規模は違いますが、つい最近「漫画をみんなで描いてみよう教室」的なことをやっていたので、電子配信するかどうか以前に、「その場でみんなに漫画を描いてもらってしまう」という実習へのアプローチが、とても面白かったです。
(もともと今回の自分のワークショップ参加の興味がほとんどすべて、ここにあったこともあるのですが)


付記/
さきほど、うめさんにお伺いしたのですが、完成した沢山の作品の閲覧は、今、データの修正をしつつ、皆さんに電子書籍として「閲覧」あるいは「購入?」していただけるように、作業中とのことです。アップされ次第、再度お知らせします。


ワークショップ全体の空気として、とにかくポジティヴでした。それが良かったと思います。
「この先にどんな状況になるかちょっとまだわからんけど、とにかく今はアンテナを張っておくと良い。そのほうが面白い。最終的には漫画を好きで、漫画を描くことが好きで、読むことが好きで、それさえあれば、描き方も発表の仕方も読まれ方も時代に即していれば何でも良いし、二次的なことに過ぎないのだから」(一色変換)
という空気だったように思います。

「今、ここに参加して、漫画と電子書籍の最先端を見ているのだ」という空気が満ちていました。
でもそれは、極めて「インディペンデント」な事どもをベースにしているのではないかなあ?・・・とも思ったのですが。

うめさん、ご提案なのですが、こうした場は、継続的に開催出来ませんかね?
先日のような集まりだったらあるいは、「参加者」と「講師」の垣根をもっとゆるくして、多くの「漫画制作者」が参加者としても発言者としてもその場にいられるようにして、意見交換がそのまま講演になり実習になり、という場にして、何か2010年代らしいブレイクスルーを目指せるのでは?とも思ったのです。

あの場の、「意識」が非常に高かったなという印象がありまして。

や、単に、「そんな場があったら、自分もしゃべらせていただきたいっす」というスケベ根性がベースなのですが。

いずれにしてもまたこのような場があれば、参加したく思います。

・・・といった感じの、面白いワークショップでした。

| ウェブコミックもろもろ | 20:26 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

TRACKBACK URL

http://toki55.blog10.fc2.com/tb.php/219-67d8ea52

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。