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一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

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「漫画家のなり方」インターミッション5 おすすめ文献 さらに

これいきましょう

   


一冊目 「人体のしくみ」

この手の本も、多く出ています。
その中でこの本が出色だと思うのは、著者の方の「センス」の良さ、
信頼出来る「身体感覚」が感じられること、です。

しばしば、運動神経が無さそうな著者が、「人体デッサン」の指南とかしていて
がっかりする本もある中、この本は優れています。


この著者のかた、体を動かすのが好きなのではないでしょうか?

これは、本来は、3DCGを仕事にするかたに向けた、指南書なのかもしれません。

CGということとは関係無しに、漫画のためになる人体の把握の仕方、
立体としての人体の描き方、を、的確に解説している本です。

本文は、体の各パーツをわけて、そのパーツごとに詳しく解説しています。
体のパーツを個別に理解してゆく時に、大変有効です。

そして、CGであることが、ひとつのキモだと思います
「CGで語られる人体」は、ややもすると、「肩や腰のうねり」の意識がありません。

例えば、えてして「ゲーム」で描かれるCGの人体は、本物の人体の「うねり」を
再現出来ていないので、気持ち悪いです。

あとは、どう例えよう?

例えば、今のガンプラがどのようにすごいか、わかりますか?
いちばん最初のガンプラは、「肩」も「腰」も無かったですよね?覚えてますか?
腕の付け根から、腕がグルグルとスイングするだけでした。
脚の付け根から、脚が前後にスイングするだけでした。
最近のガンプラは、肩や腰が存在し、人間でいう肩甲骨や腰骨があり、そこまで「可動」します。
そうすると、「うねる」体が表現出来ます。

作り手は、身体感覚として、肩、腰が可動するものだということは知るといいです。

「腕」や「脚」は、胴体の「付け根」に見えるところから始まるのではなく、「肩甲骨」と「骨盤」から始まっています。そこからが「腕」「脚」なのです。
そこから可動するのです。

あるいは、表情筋が、顔面にどのように走っているのかも、知るとよいです。
表情筋が破綻していない程度の表情のデッサンは身につけるべきです。

眼球が、顔の中に埋め込まれた「球」であることを意識できれば、
「眼」の描き方は変わるはずです。
黒目が、眼球に乗った「伏せたお皿」の形をしているのだとわかれば、
黒目の描き方も変わるはずです。
瞳に映る「光」も変わってくるはずです。

以前にご紹介した、下記こちら

 

「脳の右側で描け」というテキストの教えることを身に付けてゆく段階で、
この、タイトルの文字通りの「人体のしくみ」を知ってゆくと、
有意義なのではないでしょうか?

念のために書きそえておきますが、こうして、人体の緻密さや正確さ、
光と影を描けるようにしてゆくべきだからといって、
「描き込まれた」「リアル」な「画」を目指して行かなければいけない、という
ことではないです。
シンプルな「漫画絵」を目指すのだって、いや、そういう画なら余計に、
人体の精密な把握が、差を作るはずです。


描いて描いて、描きまくれ!!


二冊目 「ブックデザイン」



この本、さがし方が上手くなくて、みつからず、
もう無いのだろうと思ってしまっていたものです。

本当はもう少し早くおすすめしたいものだったのですが。
もうひとつの懸念は、三冊目の本と同様。少々よいお値段である、ということです。

タイトル通り、本の装丁、ブックデザインに関する本です。
写真ふんだんに使われていて、そう考えればなるほどこの値段は納得はいきます。

「漫画家のなり方」本論で後述しますが、漫画を単行本にする際、あるいは
それを前提に、新連載の際の、デザイナーさんは、選べます。希望があれば。
その為に、本のデザインの知識、デザイナーさんのお仕事は、知っておくと良いです。

この本は、複数のデザイナーさんを取材し、その、デザインされた本を写真で紹介してくれています。
楽しいです。
こうした「質の良い仕事」を見ておいて、
「自分の漫画の単行本は、こんな風ががいいな・・・」と
イメージすることは、大切です。

勝手に、面白い本だと思っていましたが、この本、かつて出ていた本を
二冊にまとめて復刊された「復刻版」らしいのです。
で、この本が自分の書棚においてあるのを、ある編集さんがみつけ、
「あ!」・・・と。

「その本、「本のデザインの勉強したかったら読んどけ」って言われるやつですよ」
と言われました。
なので、しっかりとプロの出版関係者の評価もある本らしい・・・と
申し添えておきます。

ブックデザイン、
印刷や製本、
色彩レイアウト、
レイアウト、

そうした分野の知識は、身につけておくと有利です。
ご紹介した文献をアマゾン等で検索すると、関連した文献がいろいろと
紹介されます。
あれこれ見てみて下さい。

そうした分野に関しては、また、いくつかの手を使って、この先、
ご紹介したり、お知らせしたり、しようと思います。


三冊目 「デザインの自然学」



これは、「おすすめ」といっておいて恐縮ですが、
すべての方におすすめ、とは言いにくいかもしれません。

「レイアウト」に関する学術書です。
ちょっと難しいコトバで書かれています。

自然界に存在する、「美しいレイアウト」が、
人間が創るものの美しさの前提に存在していることについて書かれています。

例えば、植物の葉の形、
動物の、各部の比率、
そして美しい人工物の細部と全体の比率の関係、
そうしたものに、共通のレイアウトパターンが存在することを、
図とテキストでひもといてくれます。

そのレイアウトは、漫画においては、
「構図」「コマ割り」「コマ割りのリズム」の美しさに、すべて見られるものです。

漫画が、どのように「美しい」表現のリズムを内包しているか、気付くのは無駄ではないです。

安価ではない本です。
でも、じっくりと「書物」を読み込んで、「技術的教養」を身につけようと思われるのでしたら、
おすすめします。
セカンドハンド品でお手軽な値段のものがあれば、余計に。
簡単に言えば「宇宙の秘密、宇宙の仕組み」について書かれてあり、
この本のデザインそのものが、美しいレイアウトで作られています。
そして、学術的にワンダーで「楽しい」本です。


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| 長期シリーズ/「漫画家のなり方」 | 10:54 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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