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一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

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「漫画家のなり方」63

第12章 アシスタントの日々になすべきことについて

   その20 テレビが「表現媒体」ではなく「広告」であることについて

お金の発生しないやり取りはおかしい、という話は、第7章での「こんな人は漫画家になれない」という項で書きました。

タダで見れるという点において、テレビは変です。疑ったほうがいい。
テレビは、表現媒体ではなく、広告です。


ただ、その枠に、心ある人が「表現」を盛り込もうとする場合もあり、時にそれが奏功することもあります。
そのことには感服しますが、それでも、テレビの構造の本質が「広告」であることは変わりません。

視聴者は国営放送以外の地上波のテレビにお金を払っていませんし、地上波のテレビの「お客さま」は、視聴者ではなく、広告を出してくれるスポンサーです。
「スポンサーさまのCMが流され、それを視聴者が見ること」以上に、テレビには商業的意義は存在しない。
視聴者は、広告を見させられるついでに、他の媒体の表現から引っ張ってきた、表現の残像のようなものを見させられているだけです。

漫画を描こうと言う時に、テレビの影響を受けた精神のままでは、自分だけの表現は出来ない。

ゲームも同じことが言えるのですが、まあこちらはソフトウェアにお金を払ってますね。
いずれにしても、ただ画面を見て、あるいは操作して過ごしている時間があることが、ちょっと信じられません。

試しにテレビを見ないようにしてみて下さい。
漫画を描くのに何も困らないどころか、時間は出来る、心は静かになる、良いことばかりのはずです。

テレビ、テレビ画面と付き合うなら、お金を払って借りてきたDVDを見るか、課金される衛星放送等でお金を払って番組を見るとよいです。
そうすれば、その時間はお金がかかっているから、慎重にソフトや番組を選ぶはずです。

そうすれば、気付くでしょう。
タダで見れるテレビ番組が、どれだけ見る者をバカにしているかが。
テレビの番組が、どれだけ人のココロをざわつかせる技術を駆使しているかが。

ただ、人をバカにする作り物にも、いや、そういう作り物だからこそ、そこに盛り込まれている「技術」や「作為」は、高度に洗練されています。
そうした「技術」を、人間が頭を使って作ったものとして、知ってやろうというくらいの気構えなら、テレビをちょっと見てやるのも良いかもしれませんが。

「広告」から学べるモノは、あるといえばあるのと同じように、「テレビ」の作り方から学べるものは、まあ、あります。
どうすれば人の目を引くことが出来るか、とか、限られた時間の中に「話の始まりと終わりを盛り込むこと」とか。
そして、「今、世の中で何が流行っているのか」を知る、という情報収集の目的において、「テレビが今、どのようなモノを流しているか、知る」という必要は、あります。
けれど、テレビがもたらす精神からそのまま影響を受けて自己形成してしまって、何が生み出せるものでもありません。

テレビの影響を受けたままの精神で漫画を描くと、受け手をバカにする心のままで、漫画を描きかねないです。


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