一色登希彦/ブログ 

一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

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「漫画家のなり方」56

第12章 アシスタントの日々になすべきことについて

   その13 漫画家は、ホームを通過する特急電車 アシスタントはホームに立つ人

自分がアシスタントをしていた頃、漫画家さんの驚異的な仕事量を見ていて、「なんであんな速さで毎日毎日漫画を描けているのだろう」とずうっと思っていた時期がありました。


禅問答みたいになりますが、

そう思っていたから漫画家になれていなかったのでした。

あるとき、
「そうか、ただそんな速さで毎日毎日漫画を描けばいいのだ」
と、思ったのです。
それは、まあ、思うのは簡単ですが、そう思えるまでには、限られた才能の上に上積みされる、練習の積み重ねが必要です。

漫画を描かぬ者が漫画家の仕事に驚くのは、
駅のホームに立って、通過する特急電車の速さに驚くようなものです。

漫画家の手伝いをしているから余計に漫画の仕事の近くにいる気がして、それゆえに漫画家の仕事量に驚きますが、それ、ただ、駅のホームに立っているだけで、「すごいんだぜ特急電車の速さって」と言っているだけなのと同じです。

そして、ホームに立つ人と、走り去る特急の相対速度はもう歴然です。
自分も電車となって、その速度で走るしか、電車になる方法はありません。

「あの速さで毎日毎日漫画を描けばいいのだ」

ということにつきます。
そうできないことの言い訳は、ホームに立っていることの説明にはなりますが、プロの質やスピードで漫画を描いていないことの説明にはなりません。

「あの速さで毎日毎日漫画を描けばいいのだ」

それだけなのです。
が、そう思える瞬間までの練習が必要で、それがどれだけの練習量を必要とするかがわからないので、つらく、苦しくなります。

助言はもう、
「ただ、ドアが開くまで叩き続けるしかない」
というのみです。

そのつらさに関して、たまに愚痴を述べたりすることは良いが、弱音を見せ過ぎてはならない。


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