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一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

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「漫画家のなり方」50

第12章 アシスタントの日々になすべきことについて

   その7 漫画/漫画雑誌をたくさん読む 好き嫌いや批判を脇において

今、「漫画の業界」がどのような状態なのか、知って下さい。どの雑誌がどのような新人賞を設けているのか、傾向をつかんで下さい。さらには、そうした新人賞の設け方、雑誌のほんの少しの作り方の違い、果ては編集後記にある編集者のコメントや、そうしたものの些細な変化から、その雑誌や、背後の編集部の息づかい、動向を察してみる、ということまでしてみて下さい。


漫画雑誌は、すべて、機械かなにかで自動的に作られているのではなく、人間が作っています。そのことを知って、思いを馳せて下さい。

例えば、読んでいる雑誌に、順番に漫画が載っていますね?
その漫画の順番を、「ナイス」と感じますか?
それとも、「なんだこの順番?」と感じますか?
その漫画の順番は、別に印刷屋さんの印刷機がそれを決めたわけではありません。
雑誌の、おそらくは通常は編集長が、何ヶ月も前から戦略的に考え、その上で順番を決めているのです。それが、うまくいっているにしても、失敗しているにしても。
そんなふうに、すべては「人間」が作っているのです。
鍛錬はしているだろうけど、完璧ではない人間が。
そのことを想像して下さい。

そうすれば、どの編集部に持って行くのが、今、自分にとって得策か、考えることも出来ます。そうして実際に持ち込んでみたときに、その編集者/編集部と接してみて、自分の読みが当たっていれば、それはたいしたものだし、もし外れていれば、作家の資質のひとつである、「情報の断片から、任意の現実の正しい全体の姿を推論してゆく」能力にゆがみや問題や未熟があるわけです。ですからそれを修正/調整して、「正しい現実を推論/把握」してゆく必要があります。

お世話になっている漫画家さんによっては、現在掲載している雑誌だけではなく、おつきあいのある編集さん/編集部/出版社さんから、たくさん雑誌が送られてきている場合もあります。もし、待ち時間/自由時間がある時に、許されているならば、たくさん読みましょう。それほどたくさんの雑誌を拾い読みできるなんて、恵まれた状況です。

普通の読者のように、楽しんで読んでいては意味がありません。
そんな目線でいたならば、明日も読者のままです。

「雑誌を読む時でさえ、そんなことまで考えなきゃならないのか?」と思うかも知れません。
「そうまでしなければ漫画家になれないとでも言うのか?」と考えるかも知れません。
確かに、こんなことを、ここまでしなくても、漫画家になれることもあります。なれる人がいるはずです。
ただ、そのような才能と実力にあふれる人は、すでに今、漫画家として、これを読んでいるような人です。
まだ漫画家になっていなくて、これを読んでいる、ということは、そうした人は、
漫画家になるためには、頭を目一杯使って、これくらいはしていた方がいいはずです。


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