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一色登希彦 ブログ / 三重県の小さな町に在住 現在は飲食店に従事 漫画描いてました

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「漫画家のなり方」15

第4章 再度 本論執筆にあたり

本来は、この第4章が、本論を書き始めた時の最初の第1章でした。
必要があり、また思うところあって、本論の最後に書き添えるつもりでいた、著作権の話や雑誌の現状の話を冒頭にもってきたので、順番を替えました。
著作権や雑誌の話は、本当は、本論で多く書き綴りたかった、漫画家になるための姿勢の問題とは少し離れた状況論だと考えていました。

ただ、そうしたことへの強い意識が必要な状況が迫っていると感じ、本論を届けたいと想定する方に、一番に読んでいただきたいと考え、急ぎ冒頭に持ってきました。
ここより、もう少し、ひとりひとりのたたずまいの問題としての色々なことをつづります。


   その1 「無駄に過ぎ去る日々」と「なんとか積み重なる日々」の違いについて

世の中のすべてに言えることですが、漫画家としての力を身につける作業もまた、波が押し寄せ、風が吹き付ける砂浜で、砂の山や砂の城を築き上げてゆくようなものです。
少しずつしか進みませんし、それしか方法がありません。



しかし、積み重ねてゆく砂の量が少し足りなかったり、積み重ね方が不適当なままだと、押し寄せる波や吹き付ける風に負けて、砂は、崩れる量の方が勝ち、積み上がってゆきません。
そこまでの作業は無意味になります。
作業が無意味になった瞬間、そこにはおそろしい時間と労力の無駄と、徒労感が残るだけです。
無意味になったそこまでの作業行為は、そうなると「努力」とすら言えないものになってしまいます。

漫画家になろうとして過ごす数年間は、そのような日々です。
砂を、なんとか積み上げることができるか、もさもさやっていて結局波と風に洗われて無意味な結果になるか。
積み上げが一定量に足りなければ、「無駄に過ぎ去る日々」になってしまいます。
その作業が、「無駄に過ぎ去る日々」としての徒労ではない、「なんとか積み重なる日々」になっているかどうかの一線は確実にあります。
その一線を越えた努力の日々を送るか、そうではない、何も積み重ねていない徒労感に満ちた日々を送るかで、漫画家になろうとする数年間の意味は、まったく違ってきます。

数年間どころか、ほとんどその人の人生を決定してしまうのではないでしょうか?

なぜ、この数年間、自分は漫画家になれていないのか?
自分自身で、その問いかけをし、その自問に答えを出し、対応しないと、残念ながらこの先の数年間も、漫画家にはなれません。
そのあとの数年間も、漫画家にはなれません。
そのあとも、また同じく漫画家にはなれません。
そうやって、本当に、10年20年が過ぎます。
10年20年という年月で付いた「人生のクセ」は、よほどのことがない限り、もう、そのままです。
そのようなわけで、その人の人生はだいたい決まります。

何となく漫画のことを考え、漫画のことに触れる日々を過ごすだけでは、漫画家にはなれません。
自分を振り返って、
「頑張ろうと思います」
「頑張っています」
というコトバが数年間繰り返されているだけならば、色々考えるべきです。
それはただ、「無駄に過ぎ去る日々」を過ごしているだけです。

逆に、あまり周りから見て自分が前に進んでいないように見えても、自分の中で、
「前回とは違う」
「手応えと共に進歩している」
と本当に感じるなら、ほんのひと握りの自信とともに、苦しさを見せずに不安を隠しながら前に進むと良いです。
直感は信じるべきです。
直感と妄想の違いを明確にわかっているならば、ですが。
そういうココロを持ち続ける時期の努力は、報われます。
精神力を維持して、その努力を続けるならば、ですが。

無駄に過ぎる日々。
引き出しを増やす・・・といって、「インプット」だと思っていた作業が実は消費の「アウトプット」だった・・・という日々が数年間過ぎれば、それを取り返すことはなかなか困難です。

今、単に、「なんとか積み重なる日々」の途中で、まだ、なれていないだけなのか?
それとも、この先も漫画家になれるわけのない、無意味な「無駄に過ぎ去る日々」を過ごしているのか?

本当は、冷静になって自分のココロをのぞき込めば、割とわかることなのです。
あるいは、本当の助言者が近くにいてくれれば、それは、わかることなのです。
そして、わかれば、修正は可能なことです。
自分の井戸をのぞき込み、自問自答して下さい。

基本的には、人の日々の過ごし方には、「無駄に過ぎ去る日々」か「なんとか積み重なる日々」のどちらかしかありません。


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