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【「原発のウソ」小出裕章著】2011年6月20日(月)
京都大学、小出裕章さんの311後初の新刊とのことで「原発のウソ」購入。
自分の、原発事故と放射能汚染の認識は、この小出さんの説明されることを大きくベースにしています。
原発事故をどのように認識し、把握するかと言う点に関しては、
「機械としての原発」と「情報としての放射能」の両面の基本原理に関する知識と認識が必要だと思います。
むしろ、素人は、間違いのない基本原理だけをしっかり押さえれば、それ以上の詳細な知識は無用だと思う。
なぜ、過剰に詳細な知識が無用かというと、さらに枝葉の議論になってそれぞれの意見や、近い人どうしの立ち位置が異なってしまうことが、今、この非常事態の中では危険なことだから。
「とにかく危ない」という簡単な認識が大切。
しかし、「とにかく危ない」という認識は、
「何が危ないのか説明してみろ」と突っ込みを受ける危険性がある。
あと「素人がデマを信じて危険を煽るな、不安をまき散らすな」
というやつね。
そしてもう一点は、基本原理だけ知る、ということであると、原理に関する知識がほとんどないことと紙一重のところがあって、素人に仕組みや知識を知られたくない向きには都合がよく、目をくらまされやすい。
現状を把握するには、過剰過ぎず、逆に目くらまされやすい無知にも陥らない、程よい基本原理の知識が必要だと思う。
モトGPのプロトタイプやF1エンジンのハイドロリックシステムやフライバイワイヤとか知る必要ないんです。
スーパーカブのエンジン、学校の教材にあるような単気筒エンジンの仕組みがわかりたい。
それだけで、
「クランクケースからオイルが漏れてはいけない」
「ピストンリングの組み付け不良があってはならない」
ということは、簡単にわかるようになるでしょう。
基本原理がわかれば、今、どのようなことが起きているのか、改めてわかると思う。
そのための説明が、いまさらですが、小出さんはとても上手で正確です。
すでにわかっているはずのことをまとめなおしてくれているだけ、とも言いますが、改めて理路整然となったものを読み返して、現状を思い知らされると・・・心に重いです。
最近では多くの人がその発言に触れることが多いかもしれない小出裕章さんが、日頃話している内容をご存知の方は、まとめ読むつもりで読まれると良いでしょう。
もしも、小出裕章さんがどのようなことをおっしゃっているのかご存じなく、
「何となくみんながそう言っているし、誰も逃げないからここは安全だろう」
という根拠で今の場所に居続けている方、それでも実は考えの拠り所が欲しいのだけれど・・・と思っている方は、お読み下さい。
小出さんに限らず、原発に異を唱えてしまった人は、孤独だったし孤独であるのがわかります。
人生の長い時間を、ようやく今自分が感じているような思いでずうっと過ごされて来たのだとしたら・・・。
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